「知っておきたい財産の継がせ方」終活フェア(近鉄百貨店奈良店)

10月27日 近鉄百貨店奈良店さま主催の終活フェアにて講師を務めさせていただきました。
全6回のうち最後の2回、本日は「財産の継がせ方」がテーマです。
当たり前の事ですが、別に何もしなくても、遺産は相続人に引き継がれます。
「だから何もしない」というのも、選択肢の一つです。
ただ、
「元気なうちに渡しておきたい」
「〇〇の為に使って欲しい」
というような想いがある場合、何もしなければ何も起こりません。
また、ご家族に取り巻く事情によっては、事前に手を打って置く必要がある方もおられますし、そこまでの状況になくても、何もしなければ、家族に大きな負担を掛けてしまうような状況にある方もおられます。
実際、当事務所に相続の相談に来られる方の中には、何も対策がなされてなくて、とても困った状態になっているような方も少なくありません。
実際のところ、「今」対応しておくことで、ご家族様の時間的、金銭的負担(場合によっては精神的負担)を少しでも軽くなるような対策を施しておくことが出来る場合も多くあります。
生前対策は、単に揉めるかどうかだけで判断するのではなく、ご家族様の負担が少なくなるように準備することも大切です。
そこで、生前贈与・遺言・信託の制度の違いや、使い方についてお話をさせていただきました。
また、准認定ファンドレイザーとして、寄付や遺贈についても少し触れさせていただきました。世の中には色々な非営利の団体があり、国や行政に代わって大切な役割りを担っています。
ただ、多くの非営利団体は、資金面で苦労されているところも多いですから、興味のある分野、お世話になった分野、支援が必要だと思う分野、どの分野・どの団体でも良いので、ほんの少しでも、社会に還元するという遺し方もあるというお話しをさせていただきました。
また遺言で、一定の公益法人や社会福祉法人へ寄付(遺贈)した分は、相続税の対象としない取扱いとなります。そのため、特に相続税が課税される方(見込み)は一度検討してみていただきたいと思います。
最後になりましたが、本日お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
短い時間では伝えきれないことも多くございましたが、本日の講義が何か良い切っ掛けになって、少しでも良い方向に前進していただけたら嬉しいです。
